鍵貸し出しの際の鍵借用書の書き方・ポイント【テンプレート付き】
大家さんが物件の鍵を貸し出す方法は複数ありますが、鍵の紛失などのトラブルを防止できる方法を選ぶことが大切です。
しかしなるべく手間のかからない方法を選びたいという気持ちもあると思います。
物件の鍵は大事なものですが、頻繁に貸し出しをしていると紛失するリスクが高くなります。
「鍵借用書」を作ることで、鍵の紛失などのトラブルを防止することができて安心です。
このページでは、鍵を貸し出す方法と注意点をそれぞれご紹介します。
トラブル防止に役立つ鍵借用書の書き方やテンプレートもご紹介するので、鍵借用書を用意したい場合はぜひ参考にしてみてください。
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目次[非表示]
- 1.鍵を貸し出す方法4つ
- 1.1.訪問してもらい貸し出す
- 1.2.スペアキーを貸し出す
- 1.3.現地に隠す
- 1.4.キーボックスを設置する
- 2.鍵借用書を用意すると安心
- 2.1.借用書とは?
- 2.2.借用書に法的効力はない
- 2.3.借用書の必須項目
- 3.鍵借用書のテンプレート
- 4.まとめ
鍵を貸し出す方法4つ
大家さんが仲介業者さんに物件の鍵を貸し出す方法は複数あります。
鍵を貸し出す方法と注意点をそれぞれご紹介しますので、最適な方法を選んでみてください。
関連記事:大量の鍵の効果的な保管方法|紛失防止・管理方法を解説
関連記事:鍵の管理方法|大事な鍵を複数あってもなくさない方法をご紹介
訪問してもらい貸し出す
訪問してもらって鍵を貸し出すというのは最も一般的な方法ですが、デメリットが多くあまりおすすめできません。
例えば大家さんのお宅が物件から離れている場合は、鍵を貸し出すまでに時間がかかってしまい、内覧希望のお客さんを待たせてしまいます。
もし大家さんが不在の時間帯に内覧希望が入ってしまったら、内覧してもらうことができません。
他の方法にすることをおすすめしますが、訪問してもらい貸し出すという場合に注意すべきことをご紹介します。
鍵はなるべく当日中に返却してもらいましょう。
当日中に返却してもらわないと、そのまま長期間貸したままになってしまうことが多いので、要注意です。
鍵を貸し出した仲介業者の担当者の名前と電話番号を聞いておくことも大切です。
鍵を貸し出している相手に連絡を取れるように聞いておきましょう。
内覧が重複した時に備えて鍵を複数用意しておくのもおすすめです。
スペアキーを貸し出す
物件の鍵のスペアキーを用意しておいて、入居者の募集を依頼する時にそれぞれの仲介業者さんへスペアキーを貸し出すという方法です。
スペアキーを貸し出すという方法であれば、訪問してもらい貸し出す方法と異なり、鍵を貸し出すまでに時間もかからず、大家さんが不在の時間帯にも内覧が可能です。
物件の入居者の募集を依頼する度にそれぞれの仲介業者さんへスペアキーを貸し出すことになります。
依頼の度に各仲介業者さんと顔を合わせるため、良好な関係を持続させやすいというメリットがあります。
しかし募集を依頼する度に毎回わざわざ各仲介業者さんを訪問して鍵を預けなければならないため、手間がかかります。
現地に隠す
物件の鍵を、物件の近くの植木鉢の下などに隠しておくという方法です。
物件の鍵を隠したら、内覧希望者を連れて訪れる仲介業者に、物件の鍵を隠してある場所を連絡します。
この方法だと鍵を紛失するリスクが高くなります。
もし鍵を隠すところを他の人に見られていたら、鍵の紛失や不法侵入などのトラブルに発展する危険があります。
内覧希望のお客さんに植木鉢の下から鍵を取り出すところを見られてしまったら、「セキュリティ対策がされていない」と悪い印象を持たれてしまいます。
キーボックスを設置する
物件の入口にキーボックスを設置するという方法です。
キーボックスを設置してその中に鍵を保管しておくという方法であれば、手間もかからず、紛失のリスクもありません。
鍵の用意で時間を取られることがないので、「仕事の合間の1時間で見たい」というような忙しいお客さんにも対応でき、内覧の機会を増やすことができます。
キーボックスに入っているので、鍵を紛失したり盗まれたりするリスクもなくなります。
関連記事:セキュリティキーボックスの効果的な管理方法と使い方
鍵借用書を用意すると安心
鍵借用書を用意するという方法もあります。
鍵借用書を用意することで、安心して鍵を貸し出すことができます。
借用書とは物やお金の借用を証明するための書類で、鍵借用書は鍵の借用書です。
物件の鍵は大事なものですが、頻繁に貸し出しをしていると紛失するリスクが高くなります。
「鍵を借りた」ということを証明することができ、鍵の紛失などのトラブル防止に効果があります。
借用書とは?
「借用書」とは物やお金の借用を証明するための書類で、借用の内容などが記載されています。
借用書に借用の内容や条件などを明記することで、トラブルを避けることができます。
借主が、物を借りたのに「借りていない」と言ってきたときに、借用書があれば借用があったことを証明できます。
それでも借主が借用を認めない場合は法的措置が取られることになりますが、その場合に借用の証拠として借用書が使えます。
「借用書」と「金銭消費者賃借契約書」
「借用書」には「借用書」と「金銭消費者賃借契約書」の2種類があります。
「借用書」は一通だけ作られて、借主が署名して、貸主が保管します。
これに対して、「金銭消費者賃借契約書」は2通作られて、貸主と借主がそれぞれ一通ずつ保管します。
貸主に改ざんされるのを防ぎたい場合は「金銭消費者賃借契約書」を作っておきましょう。
借用書に法的効力はない
借用書には法的効力はありません。
そのため借用書があるというだけで強制的に返してもらうことはできないのです。
強制的に取り返せるほどの法的効力があるのは「公正証書」です。
借用書の必須項目
借用書に書くべき必須項目には次のものがあります。
- 「借用書」という表題
- 借用した事実と借用の内容
- 契約日
- 返済期日
- 借主の署名・住所・押印
- 貸主の氏名
鍵借用書のテンプレート
鍵借用書
令和〇〇年〇〇月〇〇日
〇〇殿
住所 〇〇〇〇
氏名 〇〇〇〇
連絡先 〇〇〇〇
下記のとおり確かに借用いたしました。
記
借用鍵 〇〇の鍵
借用期間 令和〇〇年〇〇月〇〇日~令和〇〇年〇〇月〇〇日
使用目的 〇〇〇〇
以上
まとめ
このページでは、鍵を貸し出す方法と、トラブル防止に役立つ「鍵借用書」の書き方やテンプレートをご紹介しました。
大家さんが物件の鍵を貸し出す場合は、トラブルを防止しつつなるべく手間のかからない方法を選ぶことが大切です。
鍵の貸し出しをする際にトラブルを防止できる「鍵借用書」を作るのもおすすめです。
鍵の安全な貸し出しに、ぜひ今回の内容を役立てていただければと思います。