リース契約で備品を管理するメリット・デメリット
設備を借りることができるリース資産は多くの企業で導入されています。
ここでは、リース資産を導入する際のメリット・デメリットについてご紹介していきます。
リース資産とは何なのかという概要や種類についてもご紹介するので、リース資産について知りたい人はぜひ読んでみてください。
目次[非表示]
- 1.リース資産とは?
- 1.1.ファイナンスリース
- 1.2.オペレーティングリース
- 1.2.1.短い期間でリース契約できる
- 1.2.2.費用が安く済む
- 2.リース契約のメリット・デメリット
- 2.1.メリット
- 2.1.1.予算が少なくても設備を導入できる
- 2.1.2.資金を運用にまわせる
- 2.1.3.いつも新しい設備を利用できる
- 2.1.4.リース料を経費として扱える
- 2.2.デメリット
- 2.2.1.ファイナンスリースは中途解約できない
- 2.2.2.所有権がないので毎月支払いがある
- 2.2.3.支払い総額は割高になる
- 3.リース資産について税制改正で変更された点
- 4.リース資産の最適な管理方法を紹介
- 5.知っておくべきリース資産で起こりやすいトラブル
- 5.1.契約確認不足で使っていない資産のリース費用を支払ってしまう
- 5.2.間違えて廃棄してしまう
- 5.3.管理するのに手間がかかる
- 6.貴重なリース品を「Mamorio Biz」で管理、紛失防止へ
- 6.1.MAMORIO Bizの製品をご紹介
- 6.1.1.タグ型のMAMORIO S
- 6.1.2.シール型のMAMORIO FUDA
- 6.2.MAMORIO Bizのメリット
- 6.2.1.小さくてコンパクト
- 6.2.2.アプリの通知によって紛失を防止できる
- 6.2.3.法人に合ったサポートが充実
- 7.まとめ
リース資産とは?
リース資産とは、リース契約で導入した資産を指しています。
リース契約とは、設備や機械を購入せずに、契約会社にお金を払って借りるという契約のことです。
企業でとくに導入されることが多いリース資産はパソコンなどのOA機器ですが、工事用の大型機械などもあります。
リース契約の取引形態は「ファイナンスリース」と「オペレーティングリース」の2つに分けられています。
ファイナンスリース
ファイナンスリースはさらに「所有権移転ファイナンスリース」と「所有権移転外ファイナンスリース」に分けられています。
リース契約が満了となった後に、リース資産の所有権が借り手に移り、リース資産が借り手の所有物となる取引のことを「所有権移転ファイナンスリース」と言います。
反対にリース契約が満了となった後も、リース資産が借り手の所有物にはならない取引のことを「所有権移転外ファイナンスリース」と言います。
ファイナンスリースの特徴を以下にご紹介します。
途中で解約できない
ファイナンスリースは、借りている期間の途中で解約することができません。
長期間のリース契約をすると、しばらくしてから解約したくなっても契約を途中で解約することができないので要注意です。
フルペイアウト
リース会社が設備を貸し出すために支払った費用を、借り手がほぼ全額支払わなければなりません。
費用には、設備を購入した金額、固定資産税、保険料などがあります
ファイナンスリースでの会計処理については、所有権移転や所有権移転外に関わらず資産を購入した場合と同じ処理をします。
中小企業の場合、中には賃貸の場合と同じ処理ができる場合もあります。
オペレーティングリース
続いてオペレーティングリースの特徴を以下にご紹介します。
短い期間でリース契約できる
借り手に合わせてリース期間を柔軟に設定することができ、ファイナンスリースよりも短い期間でリース契約することが可能です。
費用が安く済む
リース会社が支払った金額を全額支払う必要がないので、ファイナンスリースと比べて費用が安く済みコスト削減できます。
重機などのような高額な設備は、オペレーティングリースでの導入が適しています。
リース契約のメリット・デメリット
設備をリース契約で導入することにはどのようなメリット・デメリットがあるのかご紹介します。
メリット
リース契約のメリットには以下のようなものがあります。
予算が少なくても設備を導入できる
予算が少ないせいで設備を購入しにくい場合であっても、リース契約なら簡単に導入することができます。
設備を購入せずに借りることができるリース契約であれば、わずかな金額で設備を導入することができるからです。
設備を購入して導入しようとすると大きな費用がかかってしまいます。
リース契約なら月々のわずかなリース料金を支払うだけで設備を導入することが可能なので、予算が少なくてもすぐに設備を導入して使用できます。
一時に多額の資金を必要としないため、資金調達部門に無理な負担をかけず、タイムリーに機械設備を導入できます。
資金を運用にまわせる
一度に大きな出費をしなくて済むので手元に残った資金を企業の運用資金にまわすこともできます。
月々のわずかなリース料金で設備を使用できるので、残った資金を投資や開発に使うことができるので、資金の運用効率を高めることができます。
いつも新しい設備を利用できる
リース契約で設備を導入すると、頻繁に新しい設備に替えることができます。
多額を支払って設備を購入した場合には、なかなか新しい設備に替えにくくなります。
これに対してリース契約で設備を導入した場合には、設備の耐用年数に合わせてリース期間を設定することで、常に新しくて最適な状態の設備を使用できます。
リース料を経費として扱える
リース契約で設備を導入すると、毎月のリース料金を全て会社の経費として扱うことができます。
購入した場合には減価償却の分のみが損金になり、購入代金を支払っても全額を会社の経費にすることはできません。
リース契約で設備を導入した場合には、リース料金を全額会社の経費にできることに加えて、月額料金が固定なのでコストを把握しやすくなります。
デメリット
続いてリース契約のデメリットについても以下にご紹介します。
ファイナンスリースは中途解約できない
先ほどご紹介したように、ファイナンスリースではリース期間中に途中で解約することができません。
途中で解約する場合には、残りの料金を一括で支払って、強制的に契約満了とすることになります。
所有権がないので毎月支払いがある
借りている設備の所有権はリース会社にあるので、リース期間終了後も引き続き設備リース契約をして設備を使用する場合には毎月リース料金がかかります。
支払い総額は割高になる
リース料金には、リース会社の手数料・保険料・税金・金利などが含まれていて、支払う総額は割高になりやすいです。
リース資産について税制改正で変更された点
平成19年の税制改正によって、平成20年4月1日以降に締結するリース契約は売買取引として取り扱われます。
改正後はリース期間定額法によって、資産を取得してから取得した資産を減価償却で経費とするという2段階で処理がされます。
所有権移転ファイナンスリースや資産を取得した場合には、減価償却計算で経費化するので、計上するのが取得した時期に近いほど経費計上額を多く計上することができます。
一方で所有権移転外ファイナンスリースの場合には、リース期間で同額を費用計上するので、取得した時からリース期間満了時まで一定の金額が経費となります。
リース資産の最適な管理方法を紹介
リース資産の最適な管理方法についてご紹介します。
リース資産には、それぞれ資産の名称や使用する部署などの情報を記載したラベルを貼り付けて、ひと目で資産の情報がわかるようにして管理しておきましょう。
また、リース資産の管理台帳を作成して、資産の名称、使用する部署、リース契約番号、リース物件番号、再リース番号などの情報を記しておくと、リース契約と資産を紐づけて管理することができます。
「リース終了日」と「リース会社への更新回答期日」を記して期日を管理しておくと、リース契約が満了となる前に余裕を持って引き続きリース契約をするかどうか検討できるようになるので便利です。
リース契約書の管理方法は企業によって様々な方法があり、契約を行った部署が管理する方法や、1つの部署が全ての契約書を一括して管理する方法などがあります。
社内でルールを決めて、紛失しないようしっかりとリース契約書を管理しましょう。
関連記事:現場で工具が盗難!工具管理の対応と、工具盗難対策をご紹介
知っておくべきリース資産で起こりやすいトラブル
管理を怠ると、自社で購入するより高くついてしまうこともあるリース資産。この章ではリース資産運用時に起こりがちなトラブルについて紹介します。
契約確認不足で使っていない資産のリース費用を支払ってしまう
リース期限の管理をしていないと、リース契約を終了する予定の物品を把握できていないことがあります。
こうなると使っていない物品にリース費用を支払い続けてしまい損失につながります。
間違えて廃棄してしまう
多くのリース資産があると、企業で所有している資産とリース資産の区別がつかなくなりがちです。
これによって借りているリース資産を間違えて廃棄してしまう可能性があります。
リース資産を廃棄してしまった場合には、リース会社にリース契約の中途解約金と損害賠償金を支払わなければなりません。
管理するのに手間がかかる
リース資産は、管理リース資産の期限を管理したり、それぞれの部署へ再契約するかどうかを確認したりと管理するのに手間がかかります。
貴重なリース品を「Mamorio Biz」で管理、紛失防止へ
「MAMORIO Biz 」は紛失防止デバイス「MAMORIO」を利用した法人向けの備品の紛失を防止できるサービスです。
取り付けるタグ型と這って使えるシール型があり、パソコンやUSBの他、IDカード、鍵、など管理したい備品に取り付けて使えます。
専用のアプリをスマホでダウンロードして、簡単なセットアップを行うと使い始めることができます。
MAMORIOを利用している法人は1,500社以上あり、施工事業からシステム会社まで幅広い業界から安全性やデザイン性が高く評価されています。
経済産業省が主催するプログラム「J-Startup」の採択を始め、グッドデザイン賞、2018年度 日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2018年 日本テクノロジー Fast50 12位など、様々な賞を受賞しています。
MAMORIO Bizの製品をご紹介
MAMORIO Bizでは、それぞれの用途に合わせて「タグ型」と「シール型」の2種類のタイプがあります。
タグ型のMAMORIO S
備品に取り付けるタグ型のMAMORIO S は、様々な備品に付けて利用できます。
価格:3,000 円(税抜) / 個
サイズ:35.5mm x 19mm x 厚さ 2.8mm
重さ:2.4g
電池寿命:約1年間
シール型のMAMORIO FUDA
備品に貼って使えるシール型の MAMORIO FUDA は、タグ型のタイプが付けられないパソコンなどの機材に貼って利用できます。
価格:3,000円(税抜) / 個
サイズ:24mm x 36.2mm x 厚さ 3.4mm
重さ:3.4g
電池寿命:約1年間
参考:その他製品詳細についてはこちら
MAMORIO Bizのメリット
MAMORIO Bizのメリットについてご紹介します。
小さくてコンパクト
MAMORIOは、世界最小クラスのコンパクトな紛失防止デバイスです。
小さくて薄いタグ型、貼って使えるシール型など、利用する備品やシーンに合わせてコンパクトで邪魔にならずに紛失防止対策が可能になります。
アプリの通知によって紛失を防止できる
MAMORIOを取り付けた備品が一定の範囲内から離れると、私用スマホから会社スマホを紛失した時に通知がきて知らせてくれます。
営業先など外出先で置き忘れてしまうことで紛失するのを未然に防ぐことができます。
法人に合ったサポートが充実
紛失してしまった場合にも、専門のサポートデスクが捜索を支援するので、紛失によって起こるトラブルを最小限におさえることができます。
他にも法人向けならではの便利なサポートが充実しています。
参考:その他サポート詳細についてこちら
まとめ
ここでは、リース資産について概要、種類、メリット・デメリットについてご紹介しました。
設備を借りることができるリース資産は、予算が少なくても設備を導入できるなどメリットが多くあります。
リース資産を導入する際には、トラブルや損失がないようリース資産をしっかり管理しながら活用しましょう。