QRコードによってできることはこんなにある!基礎知識と導入事例5選
スマホのカメラをかざして情報を読み取れるQRコードは、検品作業やクーポン配信など、ビジネスでも様々なシーンで利用されています。
この記事では、QRコードによってできることにはどのようなものがあるのか、ビジネスへのQRコードの導入事例とともにご紹介します。
目次[非表示]
- 1.QRコードとは?
- 2.QRコードとバーコードの違いは?
- 2.1.読み取り方
- 3.QRコードのメリット
- 3.1.様々なデータを記録できる
- 3.2.カメラ撮影データの画像処理により読み取りができる
- 3.3.どの角度からでもすぐに読み取れる
- 4.QRコードの導入事例
- 5.まとめ
QRコードとは?
QRコードとは、スマホなどのカメラをかざして情報を読み取れる技術のことです。1994年に日本の企業である株式会社デンソーウェーブによって開発されました。QRコードでできることはたくさんあり、様々なシーンで利用されています。
QRコードとバーコードの違いは?
QRコードとバーコードはどちらもデータを記録して読み取れるため似ていますが、違いがあります。
記録できるデータの種類
QRコードはバーコードに比べて多くの種類のデータを記録できます。
バーコードが記録できるデータは数字のみですが、これに対してQRコードは数字に加えて文字も記録できます。画像や音声データを埋め込むことも可能です。
読み取り方
QRコードはバーコードと異なりカメラの画像処理でデータを読み取れます。
バーコードはレーザーや特殊なセンサーによって読み取るため、専用の読み取り機が必要です。これに対してQRコードはカメラの画像処理でデータを読み取れるため、スマホがあれば読み取れます。
QRコードのメリット
QRコードにはどのようなメリットがあるのか見てみましょう。
様々なデータを記録できる
バーコードが記録できるデータは数字のみですが、これに対してQRコードは数字に加えて文字も記録できるため用途が広がります。
QRコードは最も大容量なバージョン40で誤り訂正レベルLの場合は、最大で漢字・かな1,817文字、英数字4,296文字、数字7,089文字の記録が可能です。
QRコードであれば、商品名や生産日など様々な種類の情報を記録できるため、幅広く利用できます。
サイトやアプリのURLも記録できるため、サイトのクーポンを配信する場合などインターネットとの連携にも役立ちます。
カメラ撮影データの画像処理により読み取りができる
データの読み取りにおいて、バーコードは専用の読み取り機が必要ですが、これに対してQRコードはスマホのカメラで簡単にデータを読み取れます。
バーコードを利用する場合はスーパーのレジなどで使われているような専用の読み取り機を用意しなくてはなりません。QRコードなら多くの人が使っているスマホのカメラがあれば利用できます。
どの角度からでもすぐに読み取れる
QRコードはどの角度からでも高速で読み取ることができます。3つの角に四角い「切り出しシンボル」が配置されていて、これによってコードをどの角度からでもすぐに読み取れるようになっています。
QRコードの導入事例
QRコードによってどのようなことができるのか、QRコードの導入事例をご紹介します。
検品や棚卸し
QRコードによって作業効率がアップします。
紙のリストを使って目視で現物を確認しているとミスが発生しやすく、時間がかかってしまいます。
QRコードを利用すれば、QRコードを読み取るだけで在庫確認ができるようになります。目視での確認によるミスを防止でき、作業効率がアップするのです。
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クーポン配信
モバイル版のQRコードのクーポンを読み取ることで、クーポンの利用実績を把握することができます。
通常の紙のクーポンだと、クーポンがどのような状況で利用されたのかは記録されません。
モバイル版のQRコードのクーポンを利用することで、どのような人が、いつ、どのクーポンを利用したのかが記録され把握することが可能です。
サイトから、店頭で利用できるモバイル版のQRコードのクーポンを顧客へ配信し、顧客が来店時にQRコードのクーポンを利用します。
QRコードのクーポンを読み取ることでクーポンが利用された記録をデータとして集めることができ効果的なマーケティングにつながります。顧客が利用したクーポンの記録をもとに1人1人に合わせたクーポンを配信することも可能です。
入場管理
QRコードで入場管理がスムーズになります。
紙のチケットを使っていると、入場時のチケットのもぎりに手間と時間がかかってしまいます。発行や配送にもコストや時間がかかってしまいます。
QRコードのチケットにしてスマホに配信することで、入場ゲートにQRコードをかざすだけで入場管理が可能になります。スピーディに入場できるため行列も解消できます。チケットの発行費用や発送費用を削減でき、発行や配送にも時間がかかりません。
作業工程の管理
QRコードは作業工程の管理にも役立ちます。
生産ラインの進捗状況をすぐに把握できないと、いつまでに納品できるのか正確な納期を答えることができません。
QRコードを利用することで作業工程をより正確に把握することができます。作業を開始する前にQRコードを読み取ってから作業を開始します。
こうすることで商品の発注から納品までの正確なリードタイムを製品ごとに把握できるようになります。進捗状況をすぐに把握でき、あとどのくらいで納品できるのか、正確な納期がわかるようになります。
QRコード決済
QRコードを決済に利用することで、キャッシュレスでの決済が可能になります。
通常の決済では、レジで金額を伝えて、お金を受け取り、お釣りをわたすため、時間がかかってしまいます。来店客が多い時間帯にはレジに行列ができてしまうこともあります。
QRコードを決済に利用することで、現金のやりとりをせずにキャッシュレスで決済できるようになります。
顧客が自分のスマホの画面に表示させたQRコードを店員が読み取ることで、短時間で決済が完了します。決済にかかる時間を大幅にカットでき、レジの列も解消できます。
スムーズに買い物ができるようになるため、顧客満足度の向上にもつながります。たくさん買い物をして顧客の元に貯まったポイントを、支払い時に利用してもらうことも可能です。
まとめ
ここまで、QRコードによってできることにはどのようなものがあるのか、ビジネスへのQRコードの導入事例などをご紹介しました。
スマホのカメラをかざして簡単に情報を読み取れるQRコードは、検品作業やクーポン配信など、様々な活用方法があります。
QRコードを導入する際は、ぜひ今回ご紹介した導入事例を参考にしてみてください。