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モバイルデバイス管理(MDM)とは?初心者向けの簡単解説と必要性について

モバイルデバイス管理は、ビジネスに利用するスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを、ツールを用いて管理することです。


現在はビジネスでスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを利用する機会が増えているため、モバイルデバイスを一元管理する必要があります。


この記事では、初心者の方に向けて、モバイルデバイス管理とは何か、どのような場合に必要になるのかなど、実際に企業で使われている機能とともにわかりやすくご説明します。

目次[非表示]

  1. 1.モバイルデバイス管理とは?
  2. 2.モバイルデバイス管理の必要性
  3. 3.モバイルデバイス管理で企業の管理者が最も使う機能7つ
    1. 3.1.各端末の把握
    2. 3.2.端末の利用状況の把握
    3. 3.3.紛失時のリモートロック
    4. 3.4.紛失時のデータ消去
    5. 3.5.導入時の初期設定管理
    6. 3.6.社内開発アプリの管理
    7. 3.7.データの暗号化
  4. 4.まとめ


モバイルデバイス管理とは?

モバイルデバイス管理=MDM(Mobile Device Management)は、ビジネスに利用するスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを、ツールを用いて管理し企業のセキュリティを向上させることです。

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モバイルデバイス管理の必要性

現在はテレワークやリモートワークなどを実施する企業が増え、ビジネスでスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを利用する機会が増えています。


しかしモバイルデバイスを利用する社員が多いほどセキュリティ上で紛失などのリスクが増えるため、データをしっかり管理する必要があります。

そのためモバイルデバイスを一元管理できる仕組みが必要なのです。

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モバイルデバイス管理で企業の管理者が最も使う機能7つ

企業で導入しているモバイルデバイスの管理を効率化させるにはモバイルデバイス管理が必要です。

モバイルデバイス管理は実際にどのように役に立つのか、企業の情報システム部や総務部のモバイルデバイス管理者に最も使われている機能を7つご紹介します。


各端末の把握

モバイルデバイス管理者の34%は端末を把握する機能を使っています。


スマートフォンは持ち運ぶため、誰がどこで何のために使用しているのかわからなくなることがあります。

これらの情報を管理しないままだと、年に数回行う棚卸しに何週間もかかるなど大きな手間になります。


モバイルデバイス管理ツール上で端末とユーザーを紐付けることで、社内に複数ある端末を簡単に管理することができます。


端末の利用状況の把握

利用状況の把握をする機能は、企業のモバイルデバイス管理者の46%が利用しています。

ユーザーはスマートフォンやタブレットから、業務で必要になる多くの機密情報を利用します。

業務で使用する機密情報には、取引先の連絡先や業務で使用するサービスへのログイン情報、社内サーバーへのアクセス情報などがあります。


そのため、モバイルデバイス管理者はユーザーによるセキュティ規約違反や、悪意のある第三者からの攻撃、紛失・盗難のリスクに備えて、モバイルデバイスの利用状況を把握する必要があります。


利用状況を把握のために活用できるモバイルデバイス管理の機能には、ユーザーによってモバイルデバイス管理外となった端末を検知する機能、Jailbreakを検知する機能などがあります。


紛失時のリモートロック

紛失時のリモートロック機能は、モバイルデバイス管理者の37%が活用しています。


社外に持ち運ぶスマートフォンやタブレットには常に紛失・盗難のリスクがあります。

端末を紛失した場合に、情報漏えいを防ぐために有効な機能がリモートロックです。

モバイルデバイス管理ツールからリモートロックをかけることができます。


リモートロックをかけると同時にロック画面に電話番号などを表示させることもでき、紛失した場合も端末を発見できる確率が高くなります。


紛失時のデータ消去

紛失時のデータ消去機能は企業のモバイルデバイス管理者の35%に使われています。


端末が見つからない場合やより機密性の高い情報が端末に残っている場合、リモートワイプを行うことで端末のデータを消去し、情報漏洩を防ぐことができます。


通信できない環境でも、スクリーンロックパスワード入力に指定回数失敗した場合に端末のデータを消去する機能や、一定時間無通信の端末のデータを消去する機能を併用することも可能です。


導入時の初期設定管理

モバイルデバイス管理者の29%は導入時の初期設定管理をする機能を使用しています。


端末の初期設定はスマートフォンやタブレットの導入にあたって大きな課題となります。

ユーザーに渡す前に、すべての端末を業務で使用開始できる状態にしておく必要があります。

初期設定にはスクリーンロックやセキュリティポリシーの設定、業務アプリのインストールなどがあり、これらの作業を1台ずつ行うことは大変です。


モバイルデバイス管理ツールからすべてのデバイスへ一斉に適用することができるため、初期設定作業の手間が大幅に削減できます。


運用開始後に追加の業務アプリをインストールすることになった場合も、端末を回収することなく遠隔から適用することが可能です。


社内開発アプリの管理

モバイルデバイス管理者の21%はアプリケーションの一括配布機能やバージョンアップの一括指示機能を使用しています。


多くの企業で課題になるのがアプリの運用・管理です。

アプリには種類があり、ストアアプリ、独自開発したオリジナルアプリなどがあります。

これらのアプリをユーザーが自身のデバイスへインストールすると時間がかかります。


企業のモバイルデバイス管理者がアプリケーションの一括配布機能などを使うことで管理が効率化されます。


データの暗号化

デバイス管理者の17%は、データの暗号化機能を使うことで、情報漏えいのリスクを軽減しています。


社員が利用している端末の紛失・盗難への対策として、データの暗号化は有効です。

モバイルデバイス管理ツールでデータの暗号化指示を出し、実際に暗号化されたかどうか、状態を把握することができため、情報漏えいを防ぐことができます。


一般的にOS標準で暗号化する端末、モバイルデバイス管理ツールから暗号化を促し有効にする端末、ソフトウェアで暗号化する端末などがあります。


まとめ

最近ではビジネスでスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを利用する機会が増えているため、モバイルデバイスを管理する必要があります。


モバイルデバイス管理では、ビジネスに利用するスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを、ツールを用いて管理することができ、企業のセキュリティの向上につながります。


モバイルデバイス管理を実施する際は、ぜひ今回ご紹介した内容を活かしていただければと思います。

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