倉庫での効果的なロケーション表示方法を紹介|効率アップ&ミス防止
倉庫でのロケーション表示によって、作業をミスなく効率よく行えるように行えるかどうかが大きく左右されます。
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この記事では、倉庫での作業の効率をアップさせてミスを防止できる、倉庫での効果的なロケーション表示方法をご紹介します。
倉庫のロケーション表示とは
倉庫では在庫を保管するスペースごとに番号がつけられています。これがロケーション番号です。このロケーション番号によって在庫の保管場所を示すことがロケーション表示です。
例えばAエリアの1番目の通路、2番目のラックの3段目、4つ目の間口であれば「A12-03-03」のようにつけます。
ロケーション番号は誰がみても理解できるロケーション番号をつけることが大切です。こうすることで簡単にピッキング作業を行えるようになります。
倉庫での在庫の保管方法として代表的なものにフリーロケーションと固定ロケーションがあります。
フリーロケーションは空いているどの場所にどの在庫を保管してもよい方法で、ロケーション番号と在庫をデータ上で紐付けて場所を管理します。
固定ロケーションは決められた場所に在庫を保管する方法で、倉庫管理システムが未導入な場合にも利用できます。
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倉庫内のロケーションを表示する方法を紹介|ロケーション番号のつけ方やメリット
倉庫でのロケーション表示で意識すること2つ
倉庫でのロケーション表示において、作業をミスなく効率よく行えるようにする上で、意識するべきことを2つご紹介します。
歩行順に合わせたロケーション表示にする
歩行順に合わせてロケーション表示することで作業者の歩数を削減することができます。
迷いやすい歩行順になっていたり、途中で逆行しなければならないような歩行順になっていたりすると、作業の効率が悪くなってしまいます。
最短距離で効率よく歩行して作業ができるよう動線を考えて、在庫のエリアを設けてロケーション表示することで、ピッキング作業をする際の歩数を削減して、作業の効率を向上させることができます。
感覚的に位置がわかるようなロケーション表示にする
ラックに表示された数字を一つずつ見ながら歩いていると、歩行のスピードは遅くなってしまいます。感覚的にどこにどの在庫があるのかがわかれば、そこの近くまで速いスピードで歩行することができます。
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倉庫でのおすすめのロケーション表示方法3つ
ここからは具体的な倉庫でのロケーション表示方法をご紹介します。
入荷した在庫をピッキングする際は、ピッキングリストに表示されているロケーション番号を確認して、その在庫が保管されている場所へ在庫を取りに行くことになります。そのためできる限り簡略化したわかりやすい番号で表示することが大切です。
倉庫でのおすすめの具体的なロケーション表示方法を3つご紹介します。
倉庫内のレイアウトをわかりやすくする
倉庫内のレイアウトをわかりやすくしましょう。たとえば、まずラック番号を「1」「2」「3」「4」「5」「6」と順番につけます。
次に、それぞれのラックの両サイドに「03」「04」という数字を割り当てて、両サイドに並べて保管してあるそれぞれのボックスに「001」から順番に通し番号をつけます。こうすることでラック番号が「1」、サイドの番号が「03」、ボックスの番号が「2」であれば「103─002」というように、それぞれのボックスに個別の番号が割り振られます。
各ラックの通し番号はすべて端から「001」という番号でスタートします。こうすることで「1」「2」「3」「4」というラック番号を見れば、ロケーション番号を見るだけで、その在庫が倉庫のどのあたりにあるのか見当がつきます。たとえばラック番号が「2」であれば「一番端から2番目だな」とわかります。
ラックのレイアウトを工夫することで、動きやすい動線になり、ピッキング作業が効率化できます。
在庫のサイズでロケーション表示を区別する
在庫のサイズによってロケーションの表示を変えるのもおすすめです。たとえば、大きいLサイズに相当する在庫は「L」、Mサイズに相当する在庫は「M」というようにつけます。
直感的に理解しやすい文字をロケーション表示に当てることで、作業者が在庫のピッキングミスをするのを防止できます。
色でロケーション表示する
文字は近づかなければ認識することができません。これに対して色は、文字が認識できる距離よりもかなり遠くからであっても認識することが可能です。
広い倉庫であればエリアの数だけでも10エリアくらいある場合も少なくありません。エリアを色で表すことで、遠くからでも向かうべき方向を認識することができ、効率よく作業を行えるようになります。
エリア名をつける場合は、色の頭文字をエリア名にして、赤ならredのR、青ならBlueのBというようにエリア名をつけるのもおすすめです。
すでにABCとエリア名がつけられている場合は、その頭文字から始まる英単語に紐付けて色を当てはめることもできます。たとえばAエリアはAppleで赤、BエリアはBlueberryで青、というようにつけることができます。文字よりも絵の方が遠くからでもわかりやすいため、絵を表示するのもおすすめです。
エリア表示で色や絵を表示することで作業員が遠くからでも認識でき、記憶にも残りやすくなります。
まとめ
倉庫で効果的なロケーション表示をすることによって、作業をミスなく効率よく行えるようにできます。
倉庫での作業の質を改善するために、ぜひこの記事でご紹介した方法を参考にして、倉庫でのロケーション表示方法を工夫してみてください。