ビーコンとは?基本的な機能とビジネスへの活用例を紹介
ビーコンは、新しい位置情報特定です。離れている場所から、ユーザーの位置情報を特定できます。位置情報を特定することでユーザーへ向けて情報を発信することも可能になります。
離れた場所から位置情報を特定できるビーコンは、様々なビジネスに活用されています。物をなくしそうな時に自動で通知を発信したり、店舗に来た顧客に対して自動でクーポンを配信したり、幅広い活用法があります。
このページではビーコンについて、仕組みや活用事例をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.ビーコンとは?
- 2.GPSとの違い
- 3.ビジネスへの活用例
- 3.1.店舗でのクーポン・チラシ配信
- 3.2.オフィスで物の位置を把握
- 3.3.紛失防止サービス
- 3.4.見守りサービス
- 3.5.オフィスでの勤怠管理
- 4.まとめ
ビーコンとは?
ビーコンとは、近距離無線技術「Bluetooth Low Energy」を利用した、新しい位置情報特定技術と、その技術を使ったデバイスのことです。
ビーコンはユーザーの位置情報を特定できます。位置情報を特定することでユーザーへ向けて情報を発信することも可能になります。
店舗に来た顧客に対して自動でクーポンを配信するなど、ビジネスに活用できます。
GPSとの違い
ビーコンと似ているものにGPSがありますが、これら2つには違いがあります。
GPSでは人工衛星から発信される電波が利用されているため、電波が広範囲に発信されます。これに対してビーコンでは装置から発信される信号が利用されているため、信号が発信される距離はGPSに比べて狭い範囲です。
GPSは波が広範囲に発信されますが、建物の中や地下だと電波が遮断されてしまい受信しにくいです。これに対してビーコンは建物の中などに設置した装置が発信源であるため、建物の中や地下であっても遮断されずに電波を受信できます。
関連記事:GPSタグの欠点|BluetoothタグやBeaconとの違いとは?
ビジネスへの活用例
離れた場所から位置情報を特定できるビーコンは、店舗に来た顧客に対して自動でクーポンを配信したり、物をなくしそうな時に自動で通知を発信したり、様々なビジネスに活用されています。
ビーコンのビジネスへの活用例をご紹介します。
店舗でのクーポン・チラシ配信
ビーコンは店舗でのクーポンやチラシの配布に利用することができます。
まず店舗にビーコンを設置しておきます。ユーザーにはビーコンの代わりになるアプリを入れてもらいます。
店舗内に入ってきてビーコンの電波を受信できる状態になったユーザーに対して、クーポンやチラシを配信することができます。
店舗に来店したユーザーは、ビーコンの電波でスマホに届いたクーポンやチラシを見ることができます。
オフィスで物の位置を把握
ビーコンは会社での物品管理にも利用できます。会社にある物品の位置を把握できるようになります。
管理したいそれぞれの物品にビーコンとなるタグを取り付けます。こうすることで、それぞれの物品をチェックする際に、離れた場所から機器をかざすだけでタグを読み取ることができます。タグの情報をシステムで一元管理することも可能です。
さらにタグを取り付けておけば、物品の位置が常に把握できるようになります。仕事で利用したい時に物品がどこにあるのかわかるため、すぐに利用できます。このようにビーコンの機能によって物品の位置が把握できるようになることで、業務の効率が向上します。
紛失防止サービス
ビーコンの機能は、物の紛失防止サービスにも利用されます。財布など紛失を防止したい物に、ビーコンを取り付けて、スマートフォンと連携させます。
スマートフォンを持った自分が物から離れると、取り付けたビーコンの電波が届かなくなり、スマートフォンに通知が来ます。たとえば財布を落としてそのまま去ろうとした時にスマートフォンに通知がきます。こうして財布をなくしそうなことに気付いて紛失せずに済みます。
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見守りサービス
ビーコンの機能を利用した見守りサービスもあります。子どもや高齢者、身体に障害のある方など、見守りたい人を常に見守ることができるサービスです。
見守りたい人にビーコンを持ってもらいます。自宅や、住んでいる家の近くにある施設に受信スポットを設置しておきます。家族や近所の人々のスマートフォンに専用アプリを入れてもらうことで、そのスマートフォンも受信スポットにできます。
こうすることで、見守りたい人のビーコンが発信している電波を、受信スポットが受信した位置が記録されるようになります。見守りたい人がどこにいるのかが把握できるようになるため、離れていても見守ることができて安心です。
オフィスでの勤怠管理
オフィスでの勤怠管理にもビーコンが利用できます。
たとえば圧力センサーが搭載されたビーコンをオフィスの座席に設置することで、座席に座っているか体重で認識できるシステムがあります。リアルタイムで席についているかが把握できます。
このシステムはレストランの空席の状況を確認することにも利用可能です。
関連記事:
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まとめ
ここまでビーコンについて仕組みや活用事例をご紹介しました。
ビーコンによって離れた場所から位置情報を特定できるようになります。この機能は、物をなくしそうな時に自動で通知を発信したり、店舗に来た顧客に対して自動でクーポンを配信したり、様々なビジネスに活用されています。
ビーコンを導入する場合は、ぜひこの記事でご紹介した活用例を参考にしてみてください。