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整備士が実施する工具の管理方法を解説|徹底管理のコツ

整備士など工具を扱う人にとって「工具管理」は欠かせないものです。もし紛失した工具が原因で事故が起きてしまった場合、会社の損失だけでなく、人の生命に関わることもあります。

この記事では、そんな工具の紛失を防止するための具体的な管理方法について解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.基本の工具管理
    1. 1.1.工具の収納場所を決める
    2. 1.2.管理台帳を作る
    3. 1.3.工具に管理ラベルを貼る
    4. 1.4.定期的に棚卸しを行う
    5. 1.5.管理ルールを決める
    6. 1.6.工具の管理責任者を決める
  2. 2.プラスアルファの工具管理
    1. 2.1.工具と収納場所に同じ番号を振る
    2. 2.2.工具をしまう場所がわかるようイラストを描く
    3. 2.3.収納場所を工具の形にする
    4. 2.4.誰が使っているのか明確にする
    5. 2.5.工具にコードをつけて落ちないようにする
    6. 2.6.工具をバーコードやICタグで管理する
  3. 3.一人一人の意識も大切
  4. 4.「Mamorio Biz」で工具を徹底管理
    1. 4.1.MAMORIO Bizの製品をご紹介
      1. 4.1.1.タグ型のMAMORIO S
      2. 4.1.2.シール型のMAMORIO FUDA
    2. 4.2.MAMORIO Bizのメリット
      1. 4.2.1.小さくてコンパクト
      2. 4.2.2.アプリの通知によって紛失を防止できる
      3. 4.2.3.法人に合ったサポートが充実
  5. 5.まとめ


基本の工具管理

工具管理で必ず行うべき基本の工具管理について解説します。


工具の収納場所を決める

それぞれの工具を収納する場所を決めて、収納場所を決めたら必ずそれを守るようにします。

どの工具をどこに収納しておくか決めておくと管理しやすくなり、大事な工具がなくなることを防げます。

ツールボックスの中のどの場所に入れるかというところまで細かく決めておきます。

新しい工具を購入したら、その都度収納する場所を決めるようにすると効果的です。


管理台帳を作る

管理台帳とは、社内のすべての工具の情報をまとめたものです。管理番号、工具名、使用者、保管場所、購入日、棚卸しの記録などの情報を記載する項目を作り、工具の情報を入力していき作成します。


管理台帳は、工具管理の責任者が定期的に更新して、常に最新の状態を保つようにしましょう。

工具に管理ラベルを貼る

工具一つ一つに管理ラベルを貼ります。


ほとんどの企業は同じ種類の工具を複数保有しています。これらの工具に管理ラベルを貼ることで、同じ種類の工具が複数あっても一つ一つの工具を見分けることが可能です。


管理番号を記載したラベルを作り、工具に貼り付けましょう。

定期的に棚卸しを行う

定期的に棚卸しを行い、工具が揃っているか確認しましょう。


工具を頻繁に持ち出す場合は、持ち出しを行う度に実施するのがおすすめです。


工具をあまり持ち出さない場合は、一年に一度くらいの頻度で棚卸しを行いましょう。棚卸しを行う際は、すべての工具がそろっているか、ラベルは剥がれていないか、買い替える必要はないかなどもチェックします。


定期的に棚卸しを行うことで、紛失した場合もすぐにわかるので、紛失した工具を見つけやすくなります。


個人のツールボックスの中に入っているすべての工具に所有者の名前を書いておいて、月に1回名前までチェックするという企業もあります。

管理ルールを決める

管理ルールを決めて、工具を扱うスタッフ全員に周知することも大切です。


管理ルールを決めてスタッフ全員が共有することで、保管場所、管理台帳、管理ラベルなどを活用して適切に管理できるようになります。


たとえば、貸出しと返却のルールであれば、次のようなルールがあげられます。

  • 持ち出す時は管理台帳の持ち出し欄に日付を入力する
  • 返却する時は所定の保管場所に戻して、管理台帳の返却日欄に日付を入力する


ルールは工具の保管場所の見えやすい場所に掲示しておくのがおすすめです。

工具の管理責任者を決める

工具の管理の中心となる、工具の管理責任者を決めましょう。万が一問題が発生した場合の責任の所在を明らかにしておきます。


管理の精度を人事評価の項目に含めておくことも大切です。

プラスアルファの工具管理

プラスアルファの工具管理についてもご紹介します。基本の工具管理に加えて行うことでよりきちんとした工具管理が行えます。

工具と収納場所に同じ番号を振る

飛行機の整備をする現場では、工具とその工具を収納する場所に同じ番号を振って管理されています。


格納庫の中では様々なものの置き場所が決められています。


たとえば、飛行機のエンジンを交換するために使う工具には様々なものがありますが、それぞれの置き場所の床には番号が書かれています。


工具がたくさん置いてある台車には、工具の置き場所の番号が載っている地図が貼られています。


台車の中に入っている作業トレイについても、その置き場所に番号が振られていて、どのトレイが取り出されているのか一目でわかるようになっています。

工具をしまう場所がわかるようイラストを描く

工具がしまってある場所にイラストを描いたりして目印をつけておくことで、工具をしまう場所がわかりやすくなります。


それぞれの場所にどの工具がしまってあるのか一目でわかるようにできます。工具をしまう場所にそれぞれの工具のイラストやシルエットを描いてみてください。

収納場所を工具の形にする

工具を収納する場所を工具の形に型抜きしておくことで、それぞれの工具の収納場所がわかりやすくなります。


ドライバーの収納場所はドライバーの形に、レンチの収納場所はレンチの形に型抜きしておきます。


どの工具が取り出されているのかもすぐにわかり、工具が欠けていれば一目でわかります。


工具の収納場所を型抜きできるカスタムツールクッションというものがあります。このカスタムツールクッションは工具の収納場所を型抜きしやすいのでおすすめです。さらにやわらかい素材で工具が傷つくのを防ぐこともできます。


賽の目状に切れ目が入っているものもあり、このようなものならスポンジを工具の形に合わせて抜いていくだけで工具にぴったりの収納スペースが作れます。


誰が使っているのか明確にする

整備士工具

その工具を誰が使っているのかを明確にすることも大切です。

飛行機の整備士は作業に必要な工具を入れる共有のトレイを使っています。

誰がどのトレイを使用しているのかわかるよう、トレイを保管してある棚の横には管理表が掲示されていて、管理表に記入するように決められています。


このように工具を持ち出す場合には管理表に記入することを義務にすることで、誰が工具を持ち出しているのかわかるようにできます。

こうすれば「どの工具が持ち出されているのか」「誰が使っているのか」が把握できます。


工具にコードをつけて落ちないようにする

作業時に小さめのドライバー、ライト、帽子などにコードをつけて作業着とつないでおくことで、工具を、落としてしまうのを防止できます。


整備士一人一人も工具をなくさないようそれぞれに工夫することが大切です。


工具をバーコードやICタグで管理する

共有で使う工具はICタグやバーコードで管理することで紛失するのを防げます。

こうすればヒューマンエラーを防いで正確に管理できます。


ICタグはバーコードよりも手間をかけずに工具の管理を行うことができます。

バーコードはリーダを数センチ近くまで近づけて読み取らなければなりませんが、これに対してICタグはリーダが数メートルから数十メートル離れていても読み取ることができます。

離れた場所から複数個の工具を一括で読み取ることができるので、工具の返却作業が簡単になります。

関連記事:IC(RFID)タグで効率化する物流・物品管理の事例



一人一人の意識も大切

チェックリストなどを使って組織全体で管理することは重要ですが、整備士一人一人の意識も大切です。


飛行機の整備ではトレイに工具を入れて現場に持って行きますが、日頃から工具はトレイの中で管理すると決めておくと、自然と機体や床に工具を置くことを気持ち悪く感じるようになるといいます。


先輩が後輩を指導していくことで、スタッフが工具を整理・整頓してきちんと管理できるようになっていきます。


「Mamorio Biz」で工具を徹底管理


「MAMORIO Biz 」は紛失防止デバイス「MAMORIO」を利用した法人向けの備品の紛失を防止できるサービスです。


取り付けるタグ型と這って使えるシール型があり、工具など管理したい備品に取り付けて使えます。

専用のアプリをスマホでダウンロードして、簡単なセットアップを行うと使い始めることができます。

MAMORIOを利用している法人は1,500社以上あり、施工事業からシステム会社まで幅広い業界から安全性やデザイン性が高く評価されています。

経済産業省が主催するプログラム「J-Startup」の採択を始め、グッドデザイン賞、2018年度 日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2018年 日本テクノロジー Fast50 12位など、様々な賞を受賞しています。


MAMORIO Bizの製品をご紹介

MAMORIO Bizでは、それぞれの用途に合わせて「タグ型」と「シール型」の2種類のタイプがあります。


タグ型のMAMORIO S

MAMORIO S


備品に取り付けるタグ型のMAMORIO S は、ストラップのように取り付けて利用できます。

価格:3,000 円(税抜) / 個

サイズ:35.5mm x 19mm x 厚さ 2.8mm

重さ:2.4g

電池寿命:約1年間


シール型のMAMORIO FUDA

MAMORIO FUDA


備品に貼って使えるシール型の MAMORIO FUDA は、タグ型のタイプが付けられないものにも貼り付けて利用できます。

価格:3,000円(税抜) / 個

サイズ:24mm x 36.2mm x 厚さ 3.4mm

重さ:3.4g

電池寿命:約1年間

参考:その他製品詳細についてはこちら


MAMORIO Bizのメリット

MAMORIO Bizのメリットについてご紹介します。


小さくてコンパクト

MAMORIOは、世界最小クラスのコンパクトな紛失防止デバイスです。

小さくて薄いタグ型、貼って使えるシール型など、利用する備品やシーンに合わせてコンパクトで邪魔にならずに紛失防止対策が可能になります。


アプリの通知によって紛失を防止できる

MAMORIOを取り付けた備品が一定の範囲内から離れると、私用スマホから会社スマホを紛失した時に通知がきて知らせてくれます。そのため紛失するのを未然に防ぐことができます。


法人に合ったサポートが充実

紛失してしまった場合にも、専門のサポートデスクが捜索を支援するので、紛失によって起こるトラブルを最小限におさえることができます。

他にも法人向けならではの便利なサポートが充実しています。

参考:その他サポート詳細についてこちら


まとめ

ここまで整備士による工具の管理方法について解説してきました。


工具の紛失はや事故につながりかねないので、徹底して管理する必要があります。


管理方法を実施して組織全体で取り組むことも大切ですが、スタッ一人一人が日頃から意識して整理・整頓して十分な管理を身にすることも大切です。

MAMORIO Biz についてもっと知る

利用用途や料金プランなどお気軽にご相談ください。
詳しい資料もご用意しております。

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