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ビーコンが位置情報を特定できる仕組みについて解説|GPSとの違いや活用事例も紹介

位置情報を特定できるビーコンは、「ポケモンGO」のようなゲームや施設内の案内など、様々な場面で活用されています。

このページではビーコンについて、位置情報を特定できる仕組みや、GPSとの違い、活用事例などをご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.ビーコンとは?
  2. 2.ビーコンが位置情報を特定できる仕組み
  3. 3.ビーコンとGPSの違い
    1. 3.1.発信源が違う
    2. 3.2.それぞれのメリット
  4. 4.ビーコンの活用事例からわかるメリット
    1. 4.1.テーマパークで来場客に合わせて情報配信
    2. 4.2.図書館で探している本の位置がわかる
  5. 5.まとめ

ビーコンとは?

ビーコンとは「低消費電力の近距離無線技術」=「Bluetooth Low Energy(BLE)」という新しい位置特定技術や、それを利用したデバイスのことです。

主に実店舗などのオフラインの場で活用されています。たとえば「ポケモンGO」のようなゲームや、ショッピングモールなどの施設内のマップ、商品情報の配信などに利用されています。

ビーコンが位置情報を特定できる仕組み

ビーコンはユーザーが持っているスマートフォンのBluetoothと通信することで、ユーザーの位置情報を特定できます。位置情報を特定することでユーザーへ向けて情報を発信することも可能です。

ビーコンが利用されている有名な例には「ポケモンGO」があります。イオンモールのショッピングセンターの施設マップやお買い得情報の配信にもビーコンが利用されています。

ビーコンとGPSの違い

ビーコンと似ているものにGPSがありますが、これら2つには違いがあります。ビーコンとGPSの違いは発信源です。

発信源が違う

ビーコンでは、装置から発信される信号が利用されています。信号が発信される距離は半径数十メートルの範囲です。先ほどご紹介したように「ポケモンGO」などに利用されています。

GPSでは、人工衛星から発信される電波が利用されています。そのため電波が発信される距離は高度3万km以上にもなります。GPSはGoogle マップなどに利用されています。

それぞれのメリット

ビーコンは建物の中や地下で電波を受信しやすいことがメリットです。GPSは建物の中や地下だと電波が遮断されてしまうため受信できません。これに対してビーコンは建物の中などに設置した機器が発信源になるため、建物の中や地下であっても遮断されることなく電波を受信できるのです。そのため「ポケモンGO」で建物内でもゲームができます。

GPSは広範囲で電波を受信できることがメリットです。ビーコンは限られた距離までしか電波を受信できません。これに対してGPSは人工衛星が発信源になるため、広範囲であっても電波を受信できます。そのため「Googleマップ」では北海道と沖縄など離れた場所であっても現在地からの行き方などを調べることが可能です。

関連記事:GPSタグの欠点|BluetoothタグやBeaconとの違いとは?

ビーコンの活用事例からわかるメリット

ビーコンを実際に導入している企業や施設の活用事例をご紹介します。それぞれの事例からどのようなメリットが得られるのか見てみましょう。

トラックの位置を把握して業務の効率をアップ

ビーコンを導入することで作業効率が大きく向上します。


ビーコンの導入は、業務をスムーズに進めることにつながります。ビーコンを導入することで、運送用のトラックの位置を正確に把握できるようになります。


飲料大手のネスレ日本の島田工場では、ビーコンをドライバーに渡し、各ゲートで通過する車両を検知することで、トラックの位置情報を検知できるようにしました。これによってトラックが荷物積みスペースに到着する前に、荷物を積む準備ができるようになりました。

テーマパークで来場客に合わせて情報配信

八景島シーパラダイスでは、試験的に館内の案内にビーコンを活用したアプリ「ビーコネクト(beaconnect)」を導入しました。

島内には「アクアミュージアム」「うみファーム」「ドルフィンファンタジー」「ふれあいラグーン」と4つの水族館があります。


来場客来場者は前もってこのアプリ「ビーコネクト」を自分のスマホへインストールしてから来場します。こうすることで、来場客が今いる水族館に合わせて水族館内の生きものの豆知識やイベント情報を自動で配信されるようになります。

図書館で探している本の位置がわかる

スマホアプリを利用することで利用者が探している物の現在地が把握できるようになります。


公共施設でビーコンを導入している数少ない事例として、高知県立図書館が検証実験として2017年6月から12月にかけて行っていた事例があります。高知県立図書館は「びーこん館」というスマホアプリを利用することで自分が探している本の位置が把握できるサービスを行っていました。


現在はこの検証実験は終了しましたが、公的な施設でもビーコンの導入が少しずつ進んでいます。

まとめ

ここまでビーコンについて、位置情報を特定できる仕組みや、GPSとの違い、活用事例などをご紹介しました。

ビーコンはユーザーが持っているスマートフォンと通信することで、ユーザーの位置情報を特定できます。この位置情報を従業員が把握して業務効率アップに役立てたり、ユーザーへ向けて配信してサービスを向上させることも可能です。


ビーコンの強みを知ることで、効果的に活用できます。ビーコンを活用する際は、ぜひこのページでご紹介した内容を参考にしてみてください。

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