今企業に求められるインシデント対策「CSIRT」とは?
「CSIRT(シーサート)」はインシデント対策に有効で、企業へのセキュリティ面の被害を防ぐために有効な組織として注目されています。
ここではCSIRTとは何なのか概要について説明するとともに、CSIRT の重要性や注目されている理由についても合わせてご説明します。
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「CSIRT」とは?
CSIRTは「Computer Security Incident Response Team」の略で、直訳すると「コンピューターセキュリティにかかわるインシデントに対応するチーム」という意味になります。
企業の情報システムにおいて、情報流出や不正侵入などによるセキュリティ上の問題が発生した時に、発生を検知してその時の状況に応じた適切な対応を行うための組織です。
日本では1996年に「JPCERT/CC」というコンピューターセキュリティ情報の収集などをする一般社団法人ができました。
このJPCERT/CCは日本で初めて国際的なCSIRTの非営利団体である「FIRST」に参加したCSIRTです。
その後、 2002年4月に内閣官房情報セキュリティ対策推進室に「NIRT(緊急対応支援チーム)」ができて、2007年には「日本シーサート協議会」ができました。
参考ページ:厚生労働省「情報セキュリティの強化」
CSIRTが注目される理由
サイバー攻撃の手口が巧妙になっている現在では、今までのセキュリティ対策では追いつかなくなり、セキュリティ対策に有効なCSIRTが注目されるようになりました。
大手企業に限らず、現在では業界や企業の規模を問わずにどのような企業でもセキュリティ対策が重要だとされています。
現在ではインターネットで様々なものが簡単に購入することができます。
ですがそれは裏を返せば犯罪グループから簡単にクレジットカード情報や個人情報を狙える環境なのです。
対策が不十分だと、様々なサイバー攻撃の危険に晒されることになります。
日本において2001年頃からCSIRTの必要性が指摘されるようになりました。
当時、これからセキュリティ対策がより必要とされていくという予測がされ、これに対応するために、企業などでCSIRTを設置することが必要だとされていました。
現在は実際にサイバー攻撃の手口が巧妙になっていて、セキュリティ対策を強化してもさらにそれを上回るサイバー攻撃の方法が登場するというのを繰り返しています。
また種類も増え続けていて、セキュリティソフトを用意するだけでは対応が追いつかなくなっています。
企業は攻撃の対象になりやすく、インシデント対応を間違えると個人情報の漏えいやシステムの停止などにつながってしまいます。
こうなると事業を継続していくことに支障をきたし、企業の存続をゆるがすような事態になります。
今までのように企業の部署がセキュリティ対策を行ったり、システムの管理者やセキュリティの担当者が対応したりするだけの対策では不十分です。
CSIRTによって情報漏えいなどのインシデントが発生した場合に、インシデントの発生をすぐに検知し、状況を把握して、企業内の各部署や顧客などへ連絡して対応する必要があります。
CSIRTの設置で得られる効果
CSIRTは情報セキュリティの問題を専門に取り扱う組織で、さらに企業全体の視点で取り扱うことができます。
セキュリティインシデントを検知して、企業全体でどのような対応や措置を取るべきかを示して、被害を抑えることができます。
インシデントの検知についてはシステムを監視するだけではなく、顧客からの通報を受けつける窓口を設けることでさらに強化できます。
検知したら、インシデントによるリスクの大きさ、緊急性の度合いなどを分析する手順を用意します。
その結果に応じて、侵入する範囲を特定して遮断する措置を実施する対策も整備します。
自社だけでは実施することが難しい場合には、外部のインシデント対応チームへ協力を要請できる体制を用意しておくことも有効です。
CSIRTを設置することによって、インシデントに対応する窓口を一本にまとめることができます。
またインシデント情報の管理も一元化することができます。
こうすることによって早急に検知して対応することが可能になります。
サイバー攻撃の方法が変わっても、検知の仕方と被害拡大を防ぐ対応には汎用性があります。
企業内にCSIRTというインシデントにしっかり対応できる組織を設置することで、被害を最小限に抑えることができます。
CSIRTを設置する際に気をつけたいポイント
CSIRTを設置する際に気をつけたいポイントについてご紹介します。
CSIRTは企業全体で取り組む
CSIRTの設置は企業全体で取り組まなくてはならないことです。
そのため経営陣がCSIRTについてしっかり理解して、リーダーシップを取って取り組むことが必要です。
各部署との連携も必要になるので、企業内でCSIRTについての啓発活動を行って企業全体からの協力が得られる状態にしておくことが必要になります。
CSIRTによる対策方法は企業によって異なる
どのようなインシデント対策をしておく必要があるかは、企業によって異なります。
予算が限られているせいで、CSIRTを設置するために十分な予算が確保できないという企業もあると思います。
自社で十分に用意できない場合には、外部のインシデント対応チームや専門家の力を借りて、必要最低限の組織を用意して運用していくという方法もあります。
その企業に最適な内容と規模のCSIRTを設置するためには、入念に現状の調査と分析をすることが大切です。
まとめ
ここではCSIRTとは何なのか概要について説明するとともに、CSIRT の重要性や注目されている理由についてご説明しました。
CSIRTはインシデント対策に有効で、企業へのセキュリティ面の被害を防ぐために有効な組織です。
CSIRTは今後さらに多くの企業に重要なものとなっていくと考えられます。
セキュリティ対策にCSIRT活用するために、ぜひこの記事の内容を活かしてみてください。
セキュリティ対策の為の忘れ物防止システム「MAMORIO BIZ」
「MAMORIO Biz 」は紛失防止デバイス「MAMORIO」を利用した法人向けの備品の紛失を防止できるサービスです。
取り付けるタグ型と這って使えるシール型があり、パソコンやUSBの他、IDカード、鍵、など管理したい備品に取り付けて使えます。
専用のアプリをスマホでダウンロードして、簡単なセットアップを行うと使い始めることができます。
MAMORIOを利用している法人は1,500社以上あり、施工事業からシステム会社まで幅広い業界から安全性やデザイン性が高く評価されています。
経済産業省が主催するプログラム「J-Startup」の採択を始め、グッドデザイン賞、2018年度 日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2018年 日本テクノロジー Fast50 12位など、様々な賞を受賞しています。
MAMORIO Bizの製品をご紹介
MAMORIO Bizでは、それぞれの用途に合わせて「タグ型」と「シール型」の2種類のタイプがあります。
タグ型のMAMORIO S
備品に取り付けるタグ型のMAMORIO S は、様々な備品に付けて利用できます。
価格:3,000 円(税抜) / 個
サイズ:35.5mm x 19mm x 厚さ 2.8mm
重さ:2.4g
電池寿命:約1年間
シール型のMAMORIO FUDA
備品に貼って使えるシール型の MAMORIO FUDA は、タグ型のタイプが付けられないパソコンなどの機材に貼って利用できます。
価格:3,000円(税抜) / 個
サイズ:24mm x 36.2mm x 厚さ 3.4mm
重さ:3.4g
電池寿命:約1年間
参考:その他製品詳細についてはこちら
MAMORIO Bizのメリット
MAMORIO Bizのメリットについてご紹介します。
小さくてコンパクト
MAMORIOは、世界最小クラスのコンパクトな紛失防止デバイスです。
小さくて薄いタグ型、貼って使えるシール型など、利用する備品やシーンに合わせてコンパクトで邪魔にならずに紛失防止対策が可能になります。
アプリの通知によって紛失を防止できる
MAMORIOを取り付けた備品が一定の範囲内から離れると、スマホに通知がきて知らせてくれます。
営業先など外出先で置き忘れてしまうことで紛失するのを未然に防ぐことができます。
法人に合ったサポートが充実
紛失してしまった場合にも、専門のサポートデスクが捜索を支援するので、紛失によって起こるトラブルを最小限におさえることができます。
他にも法人向けならではの便利なサポートが充実しています。
参考:その他サポート詳細についてこちら